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はじめよう、育菌!美肌を育てるキーマン「皮膚常在菌」

お肌をきれいに保つには、お肌に生息する「皮膚常在菌」の働きが重要であることが最近注目され始めました。「育菌」「菌活」などのワードもよく聞くようになってきましたね。

腸内細菌のように皮膚常在菌には、お肌をきれいに保つ善玉菌と、悪い影響を与える悪玉菌があり、この善玉菌を増やすスキンケアや方法が「菌活」や「育菌」と呼ばれています。
皮膚常在菌

今回は「皮膚常在菌の働き」と「お肌の善玉菌を増やす方法」をご紹介します。

皮膚常在菌の種類

皮膚常在菌の種類

お肌の上で活動する細菌の数は1兆個以上。1㎝四方には約20万個と言われるため、顔だけでも約8,000万個の菌が活動していることになります。

表皮ブドウ球菌に代表される善玉菌は、皮脂や汗をエサにグリセリンや脂肪酸に分解して皮脂膜を作ったり、お肌を弱酸性に保ったりと肌に良い働きをしてくれる菌。悪玉菌は、善玉菌の勢力が衰え、肌がアルカリ性に傾くと繁殖し、炎症、吹き出物など肌に悪さをする菌。日和見(ひよりみ)菌は、肌環境によって善玉菌にも悪玉菌にも姿を変える、中立的なその他大勢の菌のことです。

常在菌の働きから考える、肌トラブルの原因

そもそもお肌には自分で回復する力が備わっていて、そういった力も、常在菌と協力し合いながら発揮されています。

例えば、常在菌は洗顔することで9割が洗い流されますが、残った1割の常在菌のうちの善玉菌が、15分から12時間かけて増殖し、お肌のpH値を弱酸性にじわじわと回復させます。
洗顔する女性

15分~12時間、かなり幅がありますね。この一番の要因は、洗顔料にどんなものを使っているか、また、これまで使ってきたかということが挙げられます。

弱アルカリの石けん素地から作られた洗顔料を使ってきた健康な肌の人の場合には、毛穴やキメの間に残った皮膚常在菌が増殖し、15~20分ほどで弱酸性の皮脂膜を形成します。これをアルカリ中和性と言い、生まれた時から備わっている力で上手に使えば使うほど力は強くなっていきますが、使わないでいるとだんだんと弱くなり、皮脂膜の修復ができなくなってしまいます。

アルカリ性のもの(石鹸素地の洗顔料)で洗うとピリピリしたり、強いつっぱり感が出てしまう方は、この力=常在菌の働きが弱まってしまっている可能性が高いのです。

そして、ピリピリ刺激を感じる方は弱酸性の洗顔料を選ばれるはず。実は、ここに落とし穴があって、弱酸性のものばかりをずっと使っていると、お肌を守っているつもりが、それはお肌を怠けさせているだけで、皮膚が本来持っているアルカリ中和性や皮脂膜を形成する機能を逆に弱くしてしまうのです。

肌荒れの原因

また、弱酸性の洗顔料は合成界面活性剤を使うことによって、pH値を下げながらも洗浄力を持たせています。合成界面活性剤は、水に触れても界面活性作用が損なわれない性質のものなので、お肌に残った場合には肌荒れの原因になったり、長期的に見ると角質層の保湿機能を低下させてしまう場合があります。

刺激もないし、しっとり洗い上がるから「肌に合っている」と思い込み、使い続けてしまう女性が多いことは、せっかく持っている素晴らしいお肌の機能を低下させることにつながるので、大変もったいないことだと思います。お薬も症状が良くなったら飲まないように、お肌も健康な状態に戻ったら弱酸性の洗顔料はストップして、弱アルカリ性の石鹸などに切り替えてくださいね。洗顔料の選び方は次にご紹介していきます。

常在菌(善玉菌)を増やすためのスキンケア

善玉菌を増やすためには、何より、エサである皮脂や汗を豊富に用意してあげることが重要です。定期的に運動をして自分自身の中からエサ(皮脂・汗)を作り出す方法と、もう1つの方法がスキンケアです。

スキンケアで育菌

1.弱アルカリ性の石けん素地の洗顔料を使う
お肌の常在菌に優しい洗顔には、合成界面活性剤ではなく、石けん素地を洗浄成分とする洗顔料がおすすめです。石けんは少しお肌に残っても、お肌の上で中和されて界面活性作用はなくなるという安全性の高い成分です。また、朝は水やぬるま湯で洗うだけでも良いと思います。朝のお肌がベタつきが気になる場合はアクネ菌増殖の可能性があるので、洗顔料を使われた方が良いですね。

2.合成ポリマーやオイルを乱用しない
過剰に塗ると、肌表面は保護されていると勘違いし、皮脂腺が怠け始め皮脂を出さなくなります。鉱物油や合成ポリマーは善玉菌のエサにはならず、活動しにくい状態を作るので、オイルで保湿するなら、善玉菌のエサとなる植物性オイルで適量保湿するのが理想です。

3.防腐剤のなるべく入っていないものを使う
防腐剤は、化粧品の容器の中で細菌の繁殖を防いで腐りにくくするためのもの。肌に塗布することで細菌である皮膚常在菌も弱まってしまうので、防腐剤は極力少ないものかフリーのスキンケアを選びましょう。

4.週に1回、肌断食
究極は、肌に“何もしない”ことが一番の育菌と言えます。メイクをせず、クレンジングや洗顔料を使わずぬるま湯で洗い、洗ったあとは何もつけない。最初は洗顔後につっぱりが出ますが、乗り越えると肌の機能がカバーし始め、
善玉菌が優位に育っていきます。

でも、普段の生活で“何もしない”のは現実的ではないですよね。そこでおすすめは、週に1回“何もしない”日をつくること。

肌断食

私は、メイクを石けんで落とした後、休み前の夜は何も塗りません。肌断食です。洗顔後すぐは少しつっぱったような感じがありますが、15分ほどするとじわじわとしっとりし始めてきて、私の肌ちゃんと働いているなと確認しています(*^_^*)

翌日の休みに外出しないときにはメイクもお休みします。朝はぬるま湯で洗い、スキンケアも塗りません。そうすると、日中はここの皮脂が多く出ているから、朝、化粧水を重ね塗りしようとか、口元は日中もこれくらい乾燥しているのなら翌日からオイルをこの部分だけ足そうとか、判断出来るようになります。

こういった習慣をつけると、自分のお肌が何を求めているのか、どこにそのくらい足りないのか、美容のプロでなくてもちゃんとわかるようになってきます。自分のスキンケアに必要なアイテムとその適量を判断できるようになることは美しい肌を保つためにとても大事なことなので、できる範囲で自分のお肌の素の状態を感じる習慣をつけましょう。

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つい先日、私たちの直営サロンに、出産から約1年間、子育てに追われて時間もなく、石けん洗顔もスキンケアもメイクも一切していないというお客様がいらっしゃったのですが、すっぴんなのにツヤがあって、もう素晴らしくきれいなお肌でした。これこそ究極の「育菌」「菌活」ですね。皮膚常在菌のバランスが良い状態なのだなと感動してしまったことです。

お化粧品に毎月何万円も使いながらも、肌トラブルに悩む方がいる一方で、何もしていないのに、びっくりするほどきれいなお肌の方がいる矛盾に、女性の皆さん、早く気づいてくださいね~。

お肌の状態が悪いと、ついアイテムを付け加えたくなりますが、アイテムを1個やめる、1個を替えるという選択肢を頭に入れながら、一度、いつものスキンケアがお肌の常在菌をいじめていないか、自分の素の肌に向き合ってみてください(*^_^*)

おすすめの洗顔料はこちら

洗浄成分に100%石けん素地を使った洗顔料。洗い上がりさっぱり派はホイップソープ、しっとり派ははちみつせっけんがおすすめ。pH7.8とアルカリ度が低めなので、育菌をスタートされる、石けん素地洗顔料初心者の方にもおすすめです。

泡洗顔料
天海のしずくオーガニックホイップソープ
150ml 税込2,376円 
15ml 税込378円

無添加はちみつせっけん
天海のしずくはちみつせっけん
60g 税込2,808円 

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